【株式評論家の視点】川崎汽船はファイナンス発表による突っ込み場面が好買い場に
2013年9月12日 09:41
<銘柄の見所>
川崎汽船 <9107> が絶好の買い場を迎えた。9月10日に255円まで買い進まれ、5月23日の年初来高値259円クリアーの態勢が整った10日に、ファイナンスが発表され、ここ一時的な失速状態に陥っている。ファイナンスは、ユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を500億円発行する。調達資金は液化天然ガス(LNG)船や自動車船の建造資金として使用され、中期的には収益率アップにつながる要因に振り替わることになりそう。
業績が好調に推移する見通しなので、ファイナンスの負担も先行き吸収されていくものと思われる。今2014年3月期の第1四半期の経常利益は109億円と、前年同期比52%増益を達成した。それを踏まえ、今3月期通期の営業利益を従来の250億円から270億円(前期比5%減)に引き上げた。減益については、前期に大きく膨らんだ為替差益の減少(為替差益の実額は前期実績が186億円だったのに対し、今期予想は38億円)などで営業外損益が悪化することによるもの。
昨年、来2015年3月期を最終年度とする中期計画を策定した。ここでは5つの基本戦略としてコンテナ船事業の構造改革、ドライバルク事業・自動車船事業の安定収益拡大、エネルギー資源輸送事業・新規事業等の安定収益化、投資抑制による財務体質強化に取り組んでいる。そうした効果から、最初の課題であった2013年3月期の経常損益の黒字化をクリアー、今後は2015年3月期の経常利益600億円(前3月期120億円)確保へ邁進するものと思われる。中期的な視点では、買いゾーンに位置していると思われる。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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