NYの視点:9月FOMCでのQE縮小観測ほぼ変らず

2013年9月10日 07:02


*07:02JST NYの視点:9月FOMCでのQE縮小観測ほぼ変らず

米連邦準備制度理事会(FRB)が実施している資産購入プログラムの行方を探る上で鍵を握っていた米8月雇用統計は可も無く不可もない結果となった。予想を下回ったものの、「この結果が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で米FRBが資産購入プログラムの縮小に踏みきる妨げとはならない」との見方が強い。

一方、全米企業エコノミスト協会(NABE)は、9月のFOMCでFRBが資産購入の縮小を開始する確率は45%と見ている。来年までに量的緩和第3弾(QE3)の縮小が実施される確率は80%。回答者の中で9月の資産購入縮小を予想したNABEエコノミストは全体の10%に過ぎない。米国の経済専門局CNBCが米国労働省が6日に米国8月雇用統計の発表した直後に行った世論調査によると、回答者の43%が9月FOMCでの資産購入縮小を予想している。前回調査の48%から若干低下した。ただ、ロイターやブルームバーグ社が実施した調査では回答者の70%以上にのぼる大半が依然、9月のFOMCでの資産購入縮小を予想しているという。

また、9月FOMCに向けて最後となった8月雇用統計を受けた連銀関係者の最後の講演(10日からFRBはブラックアウト期間に入る)でQE縮小に関し、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(2013年の投票権なし)は「バーナンキ米FRB議長が提示したタイムラインを支持する」としたほか「QE縮小はゼロに向けた多段階式」とQE縮小に踏み切ることは段階的なプロセスの最初のステップとなるに過ぎないことを強調。雇用に関しては「最近の雇用指標は、緩やかな改善見通しに一致」との見解を示しており、8月雇用統計の結果が9月の資産購入縮小に大きく影響を与える可能性は少ないとの見方を強めた。

9月のFOMCでのQE縮小の行方を探る材料は全て出尽くしたが、この見通しを大幅に変更させるような内容とはならなかった。《KO》

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