週刊ダイヤモンド今週号より~音楽会社だけじゃない! エイベックスの正体
2013年9月9日 08:00
*08:00JST 週刊ダイヤモンド今週号より~音楽会社だけじゃない! エイベックスの正体
小室哲哉、安室奈美恵、浜崎あゆみなど時代を彩るヒット歌手を輩出し、1990年代以降の音楽シーンを引っ張ったエイベックス・グループ<7860>。創業から25周年に当たる今年、「音楽会社」を脱皮し、新たな成長のステージを迎えています。今週号の特集では、その変革の最前線を追いかけています。
エイベックスは2009年以降、縮小する音楽市場に見切りをつけ、「脱音楽」へと大きくかじを切りました。当時主流だった携帯電話がスマートフォンにシフトすることを見越し、映像配信サービス「BeeTV」をスタート。現在では、同様のサービス「dビデオ」「UULA」も展開しており、その会員数は計600万人と「携帯向け映像配信で世界最大」にまで成長しています。
BeeTVの成功を受け、2013年4-6月期には、2009年時点で6割に達していた音楽事業の売上構成比を27%にまで低下させることに成功しました。とはいえ、音楽に頼らない構造を手に入れたといっても、CD以外の音楽周辺事業にはまだまだ稼げる余地があるのも事実。エイベックスは「ライブで動員し、グッズで稼ぐ」という循環モデルを作り出すことにも成功しています。
しかしながら、エイベックスの“本分”とも言える音楽事業において人気の歌手や自社製ヒットがないと、映像配信やライブのプラットフォームも拡大できません。これがエイベックスにとっての今後の大きな課題となるほか、他社映像配信サービスの乱立など、新たな成長における懸念材料も指摘されています。《NT》