【編集長の視点】日特エンジアリングは好配当利回り買いで底上げ余地、利回り3.3%
2013年9月5日 09:37
<銘柄ウオッチ>
日特エンジニアリング <6145> (JQS)は、今年8月2日に今3月期第2四半期(2Q)累計業績を下方修正して、ストップ安で年初来安値809円まで突っ込んだが、織り込み済みとなっており、2Q期末を前に好配当利回り買い妙味を示唆している。2Q業績下方修正そのものは、前向き投資による投資負担を要因としており、3月通期業績は期初予想を据え置き、純利益のV字回復を見込んでいるだけに、下げ過ぎ訂正の底上げに拍車を掛ける展開も想定される。
2Q業績は、前年同期比17%減収、45%経常減益、43%純益減益と連続減益となる。情報通信、家電分野の顧客の設備投資が踊り場に差し掛かったことで売り上げが下ぶれ、利益は、省人化のためのFA設備や省エネ化のための技術開発、原価低減のための制御システムや部品の標準化などの研究・開発投資、さらに長崎事業所やベトナム事務所の開設などの投資負担が重なって下ぶれた。この利益下ぶれは、前向きな投資によるもので、このため3月通期業績は、期初予想に変更はなく、純利益は、19億5000万円(同2.0倍)とV字回復を見込んでいる。
株価は、年初来安値から1株純資産960円割れ、PER7倍台は下げ過ぎとして今期配当28円の配当権利を取る買い物が入って底上げを窺っている。配当利回りは、なお3.3%と権利取り妙味を示唆しており、急落時に開けた窓埋めに向かおう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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