22日の米国市場ダイジェスト:ダウは66ドル高、中国製造業指数の予想上振れを好感

2013年8月23日 07:30


*07:30JST 22日の米国市場ダイジェスト:ダウは66ドル高、中国製造業指数の予想上振れを好感

■NY株式:ダウは66ドル高、中国製造業指数の予想上振れを好感

NYダウ       ナスダック
終値 :14963.74  終値 :3638.71
前日比:+66.19   前日比:+38.92
始値 :14908.60  始値 :3614.14
高値 :14989.12  高値 :3639.21
安値 :14899.00  安値 :3613.93

22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は66.19ドル高の14963.74、ナスダックは38.92ポイント高の3638.71で取引を終了した。中国の製造業指数が予想を上回ったことが好感され、朝方から買いが先行。正午過ぎにナスダックでシステム障害が発生し、約3時間にわたって同市場に上場する全銘柄が取引停止となった。ナスダック市場は終了約30分前に取引が再開され、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、運輸やエネルギーが上昇する一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

中国の製造業指数を受けて、クリフス・ナチュラル・リソーシズ(CLF)など鉱業関連やエネルギー関連銘柄が幅広く買われた。ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、決算が予想を上回り上昇。一方で、PCメーカーのヒューレット・パッカード(HPQ)はホイットマンCEOが来年度(13年11月~14年10月期)の売上拡大は難しいとの見通しを示し急落。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算が予想を大幅に下回り軟調推移となった。

なお、マーケット終了後にアパレルのギャップ(GPS)が予想を上回る決算を発表し、業績見通しも引き上げたことで時間外取引で上昇して推移している。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は98円60銭、米国債券利回りの上昇でドル買い優勢

ドル・円は98円41銭まで反落後、98円77銭へ上昇し98円60銭で引けた。米国の週次新規失業保険申請件数の増加が嫌気され一時ドル売りが優勢となったが、根強い資産購入縮小観測、予想を上回った米国7月景気先行指標総合指数、6月住宅価格指数を受けた米国債券利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.3311ドルから1.3372ドルへ上昇し1.3360ドルで引けた。欧州の景気回復ペースに拍車がかかるとの期待にユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、株高に連れ131円26銭から131円85銭へ上昇した。

ポンド・ドルは、1.5613ドルへ上昇後、1.5566ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9278フランから0.9223フランへ下落した。

■NY原油:反発で105.03ドル、中国経済指標の改善で需要鈍化懸念が後退

NY原油は反発(NYMEX原油10月限終値:105.03 ↑1.18)。中国の8月製造業指数の予想外の改善を受けて、需要鈍化懸念が後退した。20日に106.26-107.95ドルの取引レンジを割り込んだ後、22日朝方に103.53ドルまで下落。ただ、大きな売りの動きにも欠け、その後は値を戻すと午後には105.18ドルまで上昇した。

なお、中東・北アフリカ発の地政学的リスクは存続。21日はレバノンからイスラエルに4発のロケットが発射されたと報じられた。米国政府はシリアでの化学兵器使用有無に関して「調査中」としている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.57ドル +0.23ドル(+1.60%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.22ドル +0.21ドル(+0.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.41ドル +2.30ドル(+1.46%)
インテル(INTC)    22.26ドル +0.09ドル(+0.41%)
アップル(AAPL)      502.96ドル +0.60ドル(+0.12%)
グーグル(GOOG)      873.71ドル +4.38ドル(+0.50%)
フェイスブック(FB) 38.55ドル +0.23ドル(+0.60%)
キャタピラー(CAT)     84.17ドル +1.23ドル(+1.48%)
アルコア(AA)        8.03ドル +0.19ドル(+2.42%)
ウォルマート(WMT)     73.46ドル -0.09ドル(-0.12%)《KO》

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