中国:広州市が自動車生産目標を下方修正、トヨタなど日系ブランドの不振で
2013年8月22日 12:31
*12:31JST 中国:広州市が自動車生産目標を下方修正、トヨタなど日系ブランドの不振で
中国の自動車生産の中心地となっている広州市(広東省)が、2015年の増産目標を下方修正していたことが分かった。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など、日系ブランドの販売不振が背景にあるという。
「毎日経済新聞」(22日付)によると、同市が先ごろ発表した業界発展指針では、2015年に完成車の生産能力を300万台以上、自動車工業の生産高を4500億元(約7兆2000億円)に引き上げる方針が示されている。一方、2012年に発表された同指針では、「450万台」「6000億元」との数字が記載されていた。3割前後の下方修正を行った計算となる。
社会科学院工業経済研究所の専門家は、広州市の自動車産業について、日系メーカーへの依存度が高すぎるとの見方だ。生産計画縮小の背景には、日系ブランド車の販売量縮小があるとみている。なお、トヨタとホンダは、地元大手の広州汽車集団と合弁事業を展開している。
実際、2011年の東日本大地震、2012年の反日デモを受け、日系ブランド車の中国での販売は低迷している。これと時期を同じくして、広州市の自動車産業の生産高も減少傾向に。同市の鉱工業生産は今年1-3月期に前年同月比11%増となったが、自動車産業に限ると同13.8%減少したという。《NT》