エスプール Research Memo(10):派遣法改正、主要顧客への依存、有利子負債の依存がリスク

2013年8月21日 18:52


*18:52JST エスプール Research Memo(10):派遣法改正、主要顧客への依存、有利子負債の依存がリスク

■株主還元策とリスク要因

(2)リスク要因

エスプール<2471>の収益に与えるリスク要因として、人材派遣業においては労働者派遣法など関連の法規制の改正が、事業に影響を及ぼすリスクがある。また、アウトソーシング事業も含めた会社全体でみると、主要顧客10社の売上高依存度が2012年11月期で48%と高くなっており、これら主要顧客との取引が中断するようなことがあれば、業績にマイナスの影響を与える可能性がある。同社でもこうした点は認識しており、他の成長業界への顧客開拓を進め、集中傾向を是正していく方針であるとしている。また、財務面では依然、有利子負債依存度が高く、金利が上昇した場合などは収益を圧迫する恐れがある。同社では業績の拡大成長による自己資本の充実を進める一方で、有利子負債を削減していきたい考えだ。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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