【近況リポート】キーコーヒー1Q:営業・経常益7割超の大幅増、四半期利益2.2倍に
2013年7月30日 20:57
■売上・利益、巡航速度を上回る~通期見込み上方修正への期待膨らむ。
キーコーヒー<2594>(東1)14年3月期第1四半期(4~6月)は、営業・経常益ともに7割超の大幅増益、四半期利益は同2.2倍となり、期初に開示した通期業績予想に対し営業利益66.9%など、売り上げ、利益ともに巡航速度を上回っており業績修正への期待が膨らむ。
同社は、為替相場とコーヒー相場の変動リスク、第1四半期に使用していない販管費を第2四半期で使用することを見込み今回通期予想を据え置いた。
同社は品質の良さ「ブレない味」を追求する中で「ブランド強化」「収益力強化」と「グループ連携強化」を3本柱とする事業展開に取組み、業界でのプレゼンスを高めている。
当期はコーヒー生豆相場が最高値圏を脱するなど、同業界の環境が好転し始めたことも支援となり拡大基調で推移した。営業面では高品質商品の提供に努め、顧客サービスの徹底による満足度の向上に努めた。
コーヒー関連事業は、売上高微減ながら営業利益は前年同期に比べ、82.1%増加した。業務用ではトップ゚ブランド「トアルコトラジャ」、優秀技術賞の「氷温熟成珈琲」など差別性の高いプレミアムコーヒーを拡販、取引先支援策として「カレーフェア」や「トロピカルマンゴーフェア」などを実施したのに加え、新商品「根野菜と豆のキーマカレー」などを発売した。家庭用では「ドリップオン バラエティパック」と「割りカフェシリーズ」を、また、ギフト商品では中元期にあわせ「天然水プリズマ飲料ギフト」「トラジャ&ブルーマウンテン レギュラーコーヒーギフト」など全34アイテムをラインナップした。
新たな商品カテゴリーの開発を視野に市場投入したイタリアのエスプレッソコーヒーメーカーillycafe S.p.A.(イリカフェ社)のカプセルコーヒーシステムについては、6月に日本初となるillyエスプレッソマシンの専門店を、近鉄あべの"ハルカス"に出店するなど積極的な提案活動を行った。
飲食関連事業では、子会社のイタリアントマトで「初夏のスイーツフェア」はじめ季節ごとの食材によるメニューフェアを実施した。海外では中国に「ケーキショップ上海久光静安店」を出店するなどASEAN地域での拡大を図った。6月末現在の店舗数は303店(直営店78店・FC店225店)。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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