【編集長の視点】野村HDは続急落、証券株は1Q業績が大幅続伸も夏枯れ相場を懸念し売り増勢
2013年7月29日 11:11
<マーケットトーク>
野村ホールディングス <8604> は、29円安の757円と3営業日続落している。前週末26日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、大幅続伸して着地したが、典型的な市況産業株として、きょう29日の日経平均株価が、円相場の1ドル=97円台への円高進行を嫌って312円安と続落して1万4000円台を割って始まったことから、期待されていたサマーラリー、業績相場の発進に懸念を強め、夏枯れ相場で手数料収入が減少するとして売り増勢となっている。
証券株は、同社株のほか26日取引時間中・取引時間終了後に各社が1Q決算を発表、同様の好決算となったが、26日に続いてきょう29日も3営業日続落、岡三証券グループ <8609> が39円安の829円、東洋証券 <8614> が15円安の314円、東海東京フィナンシャル・ホールディングス <8616> が39円安の726円、いちよし証券 <8624> が57円安の1259円、岩井コスモホールディングス <8707> が63円安の1325円などと売られ続急落している。
野村HDの1Q業績は、前年同期比14%増収、5.7倍税引前純益増益、34.8倍純益増益と大きく続伸した。営業部門では、「アベノミクス」効果で4~5月の株式市場の活況を受けて株式や投信などのエクイティ関連プロダクトが好調に推移し、アセット・マネジメント部門も、マーケットの上昇と投信・投資顧問ビジネスへの資金流入で運用資産残高が拡大、ホールセール部門でも、フィクスト・インカムの減速をインベストメント・バンキングの大幅増収が吸収して前年同期並みの収益を確保したことなどが要因となった。なお同社は、多角的な投資金融サービスを展開し、経済情勢、相場環境に世界的に不確実性が存在するためとして、業績見通しは公表していない。
株価は、日本銀行による「異次元の金融緩和」発動とともに上値を追い、前期業績のV字回復着地とともに年初来高値980円まで買い進まれたが、相場波乱とともに659円安値まで急落、半値戻しの800円台を出没していた。夏相場の動向とともになお強弱感の綱引きが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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