ソフトバンテク Research Memo(4):EC BPOは全体の営業利益の過半を生みだしている中核事業
2013年7月16日 17:35
*17:35JST ソフトバンテク Research Memo(4):EC BPOは全体の営業利益の過半を生みだしている中核事業
■会社概要
(2)事業概要
○イービジネスサービス事業
オンラインビジネスを円滑かつ効率よく行うための各種サービスを提供している。オンラインビジネスを切り口にしているものの、サービスや商品のなかには、ウイルス対策ソフトなど、インターネットを使うあらゆる企業や個人を対象にしたものもある。
イービジネスサービス事業で提供する主なサービスや商品は、具体的には、EC(電子商取引)事業運営の受託サービス「EC BPO」、ウェブサイトのアクセス解析サービス「Web Marketing」、ECビジネスを行うための基盤(プラットフォーム)を構築するサービス「ECプラットフォームサービス」、ウェブサイトの文字のフォントを提供するサービス「Webフォントサービス」などがある。
ウェブ上で商品やサービスの販売を強化する企業が増加していたり、個人のネットショップ開設が増えていたりするように、オンラインビジネスは活況を呈している。ソフトバンク・テクノロジー<4726>のイービジネスサービス事業も全体として順調に売上高を増やしている。
1)EC BPO
ECビジネスの運営を受託するサービスである。ウェブサイトの構築から運営までを丸ごと請負う「ワンストップECサービス」、顧客対応窓口の構築・運営を行う「コンタクトセンター運営構築支援受託サービス」などのほか、ECビジネスに必要な機器やソフトウェアなどの販売も行う。足元では、イービジネスサービス事業の売上の約9割を占める。また、同社全体の営業利益の過半を生みだしている中核事業でもある。
2013年3月期は、ウィルス対策ソフトの販売が好調だった。高価格商材の販売開始が寄与したことに加え、パソコンやスマートフォンのウイルスが社会問題化したことが増収の要因である。
同サービスは同社のけん引役であり、国内市場のてこ入れに加え、韓国、台湾、香港など成長市場であるアジアへの展開を強化している。
2)Web Marketing
ウェブサイトのアクセス解析に関するコンサルティングサービスを提供しており、イービジネスサービス事業の売上高の1割弱を占める。
具体的には、ウェブサイトのアクセス解析サービス「Adobe®SiteCatalyst®」、ウェブサイト解析システム「RTmetrics®」のほか、これら分析・解析サービスを使いながらECビジネスを成功させるための総合的なコンサルティングを行う「SIGNAL Consulting」、ウェブへのアクセスを解析し、売上向上を支援する「Webアクセス解析 Plus BIソリューション」、メモリー上で社内データを整理・統合し、売上や利益がリアルタイムに“見える化”できる「インメモリ分析ソリューションQlikView」などのラインアップとなっている。
Web Marketing分野は、着実な成長を続けている。特にウェブサイトのアクセス解析関連が安定的な収益基盤として育っている。また、リアルタイムで社内データの“見える化”を実現する「Qlik View」は新製品のひとつで、これも順調なスタートを切っている。
同部門はまだまだ売上規模は小さいものの、安定した収益を確保する既存商品と収益拡大に貢献する新製品の両方が好調な売れ行きを示し、収益が急拡大している。
3)その他
ECプラットフォームサービスとWebフォントサービスなどがある。イービジネスサービス事業の売上高の約2%弱を占める。規模は小さいものの、今後の成長が期待される部門に位置付けられている。
ECプラットフォームサービスは、ECサイトの構築サービス「EC Stage®」、タブレット端末対応の「EC Stage® forネットスーパー」などのラインアップとなっている。
同社のWebフォントサービスである「FONTPLUS」は、ホームページオーナー向けのサービス。従来は画像処理で作成していたウェブページで使う文字のフォントを約700書体を提供している。大手のモリサワのフォントをはじめ、国内のあらゆるフォントを取り揃えている。同社によれば、国内のあらゆるフォントを揃えたサービスはほかになく、今後、大きな成長を期待できる新規事業のひとつだという。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》