【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ベクターは2月高値からの『値幅・日柄整理』は十分、4月以降の新タイトル投入効果で収益改善

2013年7月9日 09:11

 オンラインゲームのベクター<2656>(東1)の株価は下値固めが完了して出直り感を強めている。8日(月)株価は513円と6月ボトムから28%強戻している。2月につけた年初来高値955円からの『値幅・日柄整理』とも十分だ。

 ソフトバンク<9984>グループで、オンラインゲーム事業、パソコン用ソフトウェアのダウンロード販売事業、サイト広告販売事業を展開している。ダウンロード販売事業が市場縮小などで減少傾向のため、オンラインゲーム事業をコア事業として強化している。ただし不採算ゲームが増加したためモバイル向け自社開発ゲームの運営を停止し、パソコン向けと同様に海外開発会社から日本国内での運営権を購入してサービス提供する方針だ。

 オンラインゲーム事業が主力のため業績(非連結)見通しは四半期ごとに公表する方針で、今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)は売上高が前年同期比20.3%増の6億82百万円、営業利益が75百万円の赤字(前年同期は90百万円の赤字)、経常利益が75百万円の赤字(同88百万円の赤字)、純利益が82百万円の赤字(同1億16百万円の赤字)としている。

 不正アクセス事案の影響が徐々に薄れていることに加えて、既存の大型タイトルのプロモーション強化、4月以降の新タイトル投入効果などで収益改善を目指している。広告費が先行発生するため第1四半期は営業赤字が残るが、大幅増収効果で赤字幅が縮小する見込みだ。

 株価の動きを見ると、6月26日に407円まで調整したが、6月7日の安値400円を割り込まずに急反発して、足元では500円台を回復している。下値固めが完了して出直り態勢だろう。

 7月8日の終値508円を指標面で見ると、実績PBR(前期実績のBPS149円88銭で算出)は3.4倍近辺である。週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺から反発して調整一巡感を強めている。さらに日足チャートで見ると、6月7日の400円と6月26日の407円でダブルボトムの形となって25日移動平均線を回復した。下値固めが完了して強基調への転換も期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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