週刊ダイヤモンド今週号より~原発復活 「国家の計」なきエネルギー政策
2013年7月8日 08:02
*08:02JST 週刊ダイヤモンド今週号より~原発復活 「国家の計」なきエネルギー政策
福島第1原子力発電所の事故を受け、各地で停止中だった原発の再稼働がじわじわと現実味を帯びてきました。「経済成長」を標榜する自民党政権は再稼働を後押ししていますが、実は原発を巡る「国家の計」たるビジョンが示されていない状況です。今週号の特集では、原発再稼働の現場と、エネルギー政策の問題点に迫っています。
“原発復活”に向け、電力各社が動き始めました。6月19日に原発の新規制基準が決定されたのを受け、わずか2週間弱で5社14基が安全審査を申請。審査申請をした顔ぶれを見ると、東京電力<9501>を含め、全社が電気料金の値上げを実施、または申請していることに気付きます。つまり、各社の財政事業によって再稼働の動きが加速しているのです。
ダイヤモンド誌では、赤字増で再値上げだけは避けたい電力会社が原発再稼働に群がっているだけで、そこに「国の明確なビジョンはない」とバッサリ。また、安倍政権の成長戦略に盛り込まれた電力改革も、原発の動向いかんでは骨抜きになりかねないとみています。
専門家は、原発が「エネルギー安全保証を担う“公益電源”」なのか、「コスト面を強調した“競争電源”」なのか、明確にすべきと指摘。原発と電力改革を両立するには、線引きを明確にする必要があるとしています。また、今後もエネルギー政策を巡って国民負担の増加が見込まれる中、国が確固たるビジョンを描き、矢面に立つ覚悟が求められているとダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》