注目銘柄ダイジェスト(前場):住友鉱、河合楽器、ナノキャリアなど

2013年6月21日 11:34


*11:34JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):住友鉱、河合楽器、ナノキャリアなど

住友鉱<5713>:1130円(前日比-39円)
下げが目立つ。中国の経済指標悪化などを主因に、海外資源関連株安、非鉄市況下落の流れが強まっており、非鉄金属セクターが下落率上位。同社に関しては、米量的緩和策の早期縮小懸念に伴う金市況の下落などもネガティブな材料につながっている。

DOWA<5714>:849円(同+45円)
堅調。全般的に売り優勢な非鉄金属セクターの中で逆行高の展開に。メリル・リンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も630円から950円に引き上げ。非鉄金属事業以外の事業成長、とりわけ、窒化物系HEMTエピ基板、近接センサー用LEDなど電子材料事業の成長性は今後顕在化が見込まれ、現在の株価には織り込まれていないと指摘している。

河合楽器<7952>:174円(同+14円)
急伸。岡三が投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価は300円と設定しており、評価の高まる展開になっているもよう。楽器事業の回復によって、今期営業利益は会社計画を上回る前期比62%増益を予想、新興国への楽器の販路拡大によって、来期・再来期も大幅増益基調を継続、16.3期営業利益32億円とする中期計画は達成可能と見ているようだ。仕手性の強さなど個人投資家の関心も高まりやすい銘柄だけに、ストレートにポジティブな反応をみせる格好へ。

中山製鋼所<5408>:75円(同+14円)
急騰。40の取引金融機関から計602億円の債権放棄を受けることで合意したと発表している。今上半期に債務免除益として特別利益に計上の予定。再建支援の方向性に関しては織り込み済みと捉えられるが、一昨日には、債務超過による上場廃止・指定替えの猶予期間入りが発表されていることもあって、改めて安心感が強まる格好に。

ODK<3839>:42700円(同+7000円)
ストップ高。学研HD<9470>との業務・資本提携を発表したことが材料視されている。入学試験業務効率化サービスの開発、入試データと教育コンテンツを融合した教育支援・広報支援サービスの開発などで協業するもようで、シナジー効果に期待感が高まっている。なお、学研HDは発行済株式数の約16.5%を取得する見込み。

レーサム<8890>:138100円(同-11700円)
下げ目立つ。同社やいちごHD<2337>など、新興不動産関連が軟調に推移している。米国債利回りの上昇に伴い、国内でも長期金利の上昇に対する警戒感が高まる中で、金利敏感業種である不動産セクターの一角として売り優勢に。なお、本日は東証1部市場でも不動産セクターは下落率トップとなっているほか、東証REIT指数も軟調。

UMN:<4585>:3955円(同+470円)
急伸。ヤクルト<2267>、アピ社と、抗体バイオ後続品の共同事業契約を締結したと発表したことが好感されている。世界最大級のバイオ医薬品製造施設を有する同社やアピ社が原薬・製剤の製造を行い、ヤクルトが得意とするがん領域での開発・販売を行うことで、高品質な抗体バイオ後続品を安定的に供給することを目指すと。

ナノキャリア<4571>:308500円(同+40500円)
大幅高。同社のコア技術で、抗がん剤など医薬品の開発の中核となる「ミセル化ナノ粒子」の材料であるブロックコポリマーに関して、信越化<4063>と共同研究契約を締結したと発表したことが材料視されている。これにより、高品質なブロックコポリマーの大量生産、安定供給が期待され、医薬品開発を含め様々な分野において、競争的な価格で利用可能となり、ミセル化ナノ粒子技術の活用できる場や範囲が拡大する見込み。《KO》

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