【編集長の視点】ODKソリューションズは学研HDとの提携、自己株式取得を追撃材料にストップ高
2013年6月21日 10:29
<銘柄ウオッチ>
ODKソリューションズ <3839> (JQS)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ7000円高の4万2700円とストップ高で寄り付き、変わらずを含めて6営業日続伸している。前日20日大引け後に学研ホールディングス <9470> とともに、業務・資本提携を発表、学研HDとともに双方で発行済み株式を取得するとともに、同社自体も、自己株式を立会外買付することから需給好転思惑を高め、今年5月に発表した株式分割に続く追撃材料となって割安修正買いが増勢となっている。
学研HDとの提携契約は、学習塾事業、出版事業、高齢者福祉・子育て支援事業などを展開する教育サービス企業グループの学研HDと、学校法人向けの入学試験業務を主力とする情報処理サービスを提供しているODKとが、相互の強みを活かして、入学試験業務効率化サービス、入試データと教育コンテンツを融合した教育支援・広報支援サービスを開発、事業上にシナジーを創出することが両社の企業価値・株主価値の向上につながるとして締結された。資本提携は、学研HDが、6月21日にODKの株式1万3500株(発行済み株式総数の16.46%)を総額4億4821万円を目安に取得する一方、ODKは、学研HDの株式167万2000株(同1.57%)を総額4億4821万円で取得する。
一方、自己株式立会外買付は、前日終値3万5700円で6000株(発行済み株式総数の7.32%)、2億1420万円を取得上限にきょう21日寄付前の8時45分に実施、取得結果は取引終了後に公表する。
ODKの株価は、今年2月の前期記念増配発表と今年3月の前3月期業績の上方修正で年初来高値5万5000円まで買い進まれ、今期業績の減益転換予想で3万6050円まで売られたが、9月30日を基準日とする株式分割(1対100)の発表で4万円台を回復、3万円台央でもみ合っていた。PER16倍台、PBR0.8倍の割安修正に弾みをつけよう。
なお学研HDは、8円安の260円と変わらずを含めて3日ぶりに急反落している。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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