BBT Research Memo(1):売上高は2期連続で過去最高を更新

2013年6月20日 18:42


*18:42JST BBT Research Memo(1):売上高は2期連続で過去最高を更新

ビジネス・ブレークスルー<2464>は経営コンサルタントの大前研一氏が「世界で活躍するグローバルリーダーの育成」を目的に1998年に創業。衛星放送やインターネットを活用した遠隔型教育サービスを行う。2005年にビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)を開学している。

2013年3月期の連結業績は、売上高で前期比9.8%増と過去最高を2期連続で更新する一方で、営業利益で同7.6%減と4期ぶりの減益となった。ただ、これは同社が現在進めている新規事業(プラットフォーム事業)に対する開発費用と2012年3月期にオフィス移転した際に発生した家賃の二重払い分等を計上したことによるもので、これらの影響を除けば、営業利益も実質増益となり最高益を更新したことになる。

2014年3月期は、売上高で前期比5.4%増、営業利益で同13.5%増と増収増益を見込む。BBT大学が4年目となり新たに250名程度の学生が増加することに加え、売上高の約3割を占める法人向けサービスも営業強化によって増収が見込まれる。なお、2014年3月期も新規事業の開発費用が60百万円増加するほか、人員増強による人件費で120百万円の増加を見込んでいるが、増収効果でカバーする。

社会人向け教育サービス市場に関して日本はまだまだ成熟しきっておらず、MBAの取得やビジネス英会話分野などにおける成長余地が大きいとみられる。また、企業の人材育成投資も強化される傾向にあり、法人向けサービスの拡大も見込まれる。更には、新規事業に関して新たな販路開拓も視野に入っており、遅くても2年後には収益化を目指すなど、今後の展開が注目される。

★Check Point

・社会人を対象に遠隔型のマネジメント教育事業を運営
・2014年3月期は総受講生数の増加、営業強化で売上高の拡大を見込む
・無借金経営で財務状況は健全、資本効率は上昇を見込む


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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