アールシーコアCORPORATE RESEARCH(7/16):北米部門は唯一の製造かつ海外部門
2013年6月20日 17:49
*17:49JST アールシーコアCORPORATE RESEARCH(7/16):北米部門は唯一の製造かつ海外部門
■事業概要
◆北米部門:唯一の製造部門であり、唯一の海外部門
アールシーコア<7837>のログハウス事業の部材製造、および販売を担う唯一の海外部門。現地法人で部材製造を行うBIG FOOT MANUFACTURING(BFM)、同じく現地法人でマーケティング業務を行うCNW Log Homes of America(CNW)の2社で構成される。BFMで生産されたログハウスの部材は、一部が日本に輸出されてアールシーコアで販売され(これらは連結決算では相殺消去。アールシーコア自身は、BFMからの他、フィンランドや国内などから部材の調達を行っている)、残りは北米域内で販売される、といったモノの流れにある。
◆北米市場の拡販に注力
北米市場への本格的な進出は、(1)そもそもログハウスの北米市場は日本と比較して圧倒的に規模が大きい、(2)増産となれば、製造コストの低減が可能となり、結果として日本、北米の両市場でより価格競争力を強化できる、(3)日本市場においても、同社のフラッグシップであるログハウスは、実は伸びが一巡しつつある、といったことを睨んでのものと推定される。ログハウスの本場である北米市場を獲得できれば、それがさらなるブランド価値の上昇にもつながる、といったシナジー効果も期待できることになる。
ただし、全社売上に占める北米部門のウエイトは、2012年度実績でまだ1%程度。時系列でみても伸び悩みの状況にあり、思惑に反して、大きな改善には至っていない。そのテコ入れとして、同社はCNWの買収を決定(2010年)したが、依然として本格的なシナジー効果の顕在化には至っていないのが現状である。布石は着実に打たれているが、結果への発現には想定以上に時間がかかっている模様である。損益的にも売上伸び悩みから苦戦。営業赤字は直近まで4期連続を余儀なくされている。全社売上に占める規模は小さいとはいえ、資産ベースでは9.3億円とスクエア部門の10.2億円に並ぶ規模にある。スクエア部門が年間2~3億円の営業利益をコンスタントに稼き、戦略的機能も果たしていることと比較すると、かなり状況は厳しいと言わざるを得ない。状況次第では、この部門へのテコ入れが喫緊の課題と転化してくることもあると考える。
株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング
長井 亨《FA》