【編集長の視点】エイチ・アイ・エスは4連騰、訪日外国人客増加に富士山文化遺産決定も先取りし関連株に割安修正期待
2013年6月20日 10:16
<マーケットトーク>
エイチ・アイ・エス <9603> は、70円高の4335円と4日続伸して始まり、5月8日につけた年初来高値4730円を視界に捉えている。
前日19日の後場取引時間中に日本政府観光局が発表した5月の訪日外客数の推定値が、過去3番目に多い記録となり、6月16日からカンボジアで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産会議では、早ければ明21日にも富士山の世界文化遺産の新規登録が正式決定することを先取りし、訪日外国人旅客数の増加が、同社業績をさらに押し上げると期待して割安株買いが増勢となっている。
前日まで開催の米国のFOMC(公開市場委員会)を受け、為替相場が、1円以上の円安となっていることも、側面支援している。
この関連では、東南アジアからの訪日外国人旅客の増加で来店者数が増加、高級時計、宝飾品、中古ブランド品の販売が好調に推移しているコメ兵 <2780> (東2)も、PER14倍台の割安株買いが続き、前日比変わらずの1797円で寄るなど、全般相場が急反落するなか、相対的に堅調に推移している。
訪日外客数は、先月4月には、前年同月比18.1%増の92万3000人と伸び、単月として初めて月間90万人台に乗せ、2010年7月の月間過去最高(87万8000人)を上回った。5月も、同31%増の87万5000人と、5月としては過去最高となり、前月4月、2010年7月に続く過去3番目の記録となった。航空座席の供給量拡大や円高の緩和を背景にして継続されている訪日旅行のプロモーション活動により訪日意欲が高まっていることが要因と分析された。富士山の世界文化遺産登録が正式決定すれば、さらにこの動きが加速する可能性も高まる。
HISの株価は、今10月期業績の連続過去最高更新予想で4000円台に乗せ、外資系証券の最上位格付け継続などで年初来高値をつけ、今年6月に開示した今期第2四半期累計業績が、期初予想を上ぶれ続伸幅を拡大して着地したが、全般急落相場の波及で反応が鈍く3390円まで調整、4000円台を出没した。PERは14倍台と割安であり、高値奪回に再チャレンジしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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