【編集長の視点】富士機械は東証第1部上場で需給好転思惑を強めて高値に肉薄
2013年6月20日 10:16
<銘柄ウオッチ>
富士機械製造 <6134> (名1、東1)は、きょう20日に東証第1部に新規上場されたが、東証での株価は、前日の名証第1部の終値に対して10円高の920円まで買い進まれて変わらずを含めて3日続伸し、5月10日につけた株式分割(1対1)権利落ち後高値945円に肉薄している。
東証1部上場に際して、新株式発行などの希薄化材料を伴わず、上場後の東証株価指数(TOPIX)への算入開始で、TOPIX連動型のファンドなどの買い需要が発生する需給好転思惑を高めて買い増勢となっている。なお、名証1部では、5円高の915円となっている。
同社株は、業績的にも順調推移が予想されている。前3月期業績は、期末にきて期中の3回の下方修正値を一転して上方修正、連続減収減益率を縮小して着地し、今期は、売り上げ730億円(前期比13%増)、経常利益65億円(同47%増)、純利益43億円(同59%増)と増収増益転換を見込んでいる。
電子部品組立機事業では、スマートフォン・タブレット市場が引き続き堅調に推移し、主要市場の中国にも復調の兆しがうかがわれ、大手電子機器メーカーや大手EMS(電子機器受託生産企業)などの設備投資も回復、工作機械事業でも、自動車業界からの需要が北米を中心に堅調に推移することなどが要因となる。
株価は、昨年末割り当ての株式分割の権利を落とした850円高値から前期業績の3回目の下方修正で692円と落ち後安値689円目前まで売られ、一転した上方修正と今期業績の増収増益転換予想で落ち後高値まで買い進まれ、全般相場の急落とともに再度、725円安値まで下ぶれた。東証1部上場承認では安値水準から窓を開けて900円台を回復したが、PERは20倍台と割高感は小さく、PBRに至っては0.7倍と大きく割り負けている。上値トライの逆行高をサポートしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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