【株式評論家の視点】ネクストは今期のスタート好調、業績増額の方向が有力に

2013年6月18日 14:33

<銘柄の見所>

 ネクスト<2120>(東1)に再び出番が回る可能性が強くなってきた。年初来高値が2月21日の1219円ということで、これまで十分な整理を経験しているほか、ここへ来て減益見通しでスタートした今2014年3月期の業績について、アナリスト筋では増額が有力との見方が強まっており、株価も改めて評価し直されそう。

 今2014年3月期の業績については、売上げが130億4100万円と前期比9%増の2期連続の過去最高が見込まれている。

 しかし、営業利益は13億2200万円と、同15.2%の減益見通し。不動産情報サービス事業のブランディングプロモーションの更なる強化のため、広告宣伝費を前期に比べ5億円強増額するほか、WEBサイトの集客手法の多様化のための投資や、将来の成長を見据えた新規事業の育成、新たな事業への投資、海外事業に関する費用の増加等が利益を圧縮する。

 販管費合計では前期に比べ12億円強増加することを想定している。そうした将来への投資を控えれば、大幅な増益決算になる。。

 そして、主力事業である「不動産情報サービス」を主に構成する「HOME'S賃貸・不動産売買」、「HOME'S新築一戸建て」及び「HOME'S新築分譲マンション」の今2014年3月期のスタート、4月の月次業績は5月14日に明らかにされた今3月期第1四半期(4~6月の)の予想に対し、34.2%を達成した。

 もともとの見込みが慎重だったほか、予想を上回る好タートを踏まえ、一部のアナリストは、今期の営業利益は当初見込みの13億2200万円を大きく上回る21億円を確保できるとの見方を取っている。これだけの増額を念頭に置けば、株価の評価にもかなりの変更が加えられそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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