日本株見通し:日本の成長、大胆な金融政策や民間投資を喚起する戦略が支援

2013年6月18日 08:49


*08:49JST 日本株見通し:日本の成長、大胆な金融政策や民間投資を喚起する戦略が支援

18日の東京市場は、シカゴ日経225先物の弱含みの流れを受けて、利益確定の売りが先行することになろう。17日の米国株式相場は、予想を上回る経済指標の発表が相次いだことが好感され、NYダウは一時200ドル近く上昇する局面もみられた。しかし、19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の記者会見で量的緩和の縮小示唆する可能性が高いとフィナンシャル・タイムズ紙が伝えると、上げ幅を縮めていた。シカゴ日経225先物清算値は大証比105円安の12955円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする展開が意識される。

一方、主要8カ国(G8)首脳会議で発表された世界経済に関する首脳宣言では、「日本の成長は大胆な金融政策や民間投資を喚起する戦略などによって支えられる」との文言を盛り込み、成長戦略を含めた安倍内閣の経済政策を後押しする形となっている。G8で世界中が期待しているアベノミクスが称賛される格好となり、為替市場での円安トレンド、株式市場への支援材料になりそうだ。

物色としては米FOMCの会見待ちとなるなかで積極的な売買は手控えられ、政策関連などのテーマ株に短期資金がシフトしやすいだろう。また、17日はテクニカルリバウンドの範囲内ではあるが、東証1部の売買代金は2兆円を下回る状況ながら日経平均は13000円を回復した。足元で調整一巡感が意識されるなか、売り方のショートカバーを狙った短期的な値幅取りなども有効になりそうだ。《TN》

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