【株式評論家の視点】ソフトクリエイトはEC事業の拡大が続く、積極的な株主還元も魅力

2013年6月17日 10:06

<銘柄の見所>

 ソフトクリエイト<3371>(東1)は出直り相場が近い。5月21日に、6月30日現在の株主を対象に1対3の株式分割を実施すると発表。株価低下による買いやすさ、及び株式流動性の向上が期待できるとして、5月23日に2395円の年初来高値を示現した。そこから利益確定の売り物が先行していたが、そうした流れが一巡。株式分割実施後の相場上昇への期待感が高まってきているようだ。

 主力のEC(電子商取引)サイト構築ソフト「イーシービーイング」の拡大を原動力に、業績の上伸が続いている。ECソリューション事業は、EC専門のサイトに乗せるのではなく、独自にサイトを構築する中堅・大手優良企業を対象に、立ち上げから運用開始後まで企業とともに連携しながらECサイトを供給している。そのマーケティングやセキュリティ、サポートまでを一貫して手掛けている。その導入実績は750社以上を誇り、国内のシェアは43%と、圧倒的な地位を占めている。

 中堅・大手優良企業のECサイト構築需要の拡大に伴い、今2014年3月期も売上げ113億円と前期比12.5%増、営業利益も13億5900万円と、同24.2%増益の好調な決算が見込まれている。

 米国などに比べ日本ではECの普及度合いが遅れていることで、中期的にも年10%以上のペースでの成長を遂げていくことが予想される。なお、株式分割に伴い、分割実施を考慮しない場合の年間合計配当金を51円と、前回予想と比べて1株当たり1円の増配に踏み切る。さらに、株主優待についても100株以上300株未満の株主について、年1000円のクオカードを提供しており、株主還元に前向きな点は、個人投資家に強くアピールする点だろう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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