「サムライ債の季節到来」:チリの銀行が初の円建て債発行、アベノミクス新興国に

2013年6月17日 08:57


*08:57JST 「サムライ債の季節到来」:チリの銀行が初の円建て債発行、アベノミクス新興国に
チリの政府系銀行大手バンコ・エスタード・チリは先週、同国企業として始めてとなる円建て債券を発行した。償還期限は5年で起債総額は240億円。なお、同行の信用格付けはチリ国債と連動した「AAマイナス」となる。

また、韓国産業銀行は5月30日に300億円のサムライ債を発行したほか、メキシコやスロバキア共和国も円建て債の発行を計画している。

円を借りてドルに転換するコストが、ドル建て債による資金調達コストを下回ることが背景で、市場からは「サムライ債の季節がやってきた」との声も聞こえる。

米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和を早期縮小させるとの懸念が強まる中、新興国の間にも「アベノミクス」に依存する流れがじわり浸透しているようだ。《RS》

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