今日の為替市場ポイント:投機的な円買い拡大の可能性は低い

2013年6月17日 08:16


*08:16JST 今日の為替市場ポイント:投機的な円買い拡大の可能性は低い

先週末14日のドル・円相場は、東京市場では95円56銭から94円43銭で推移。欧米市場では、一時93円98銭まで下落し、94円08銭で取引を終えた。

本日17日のドル・円は、主に94円台で取引される見込み。日経平均株価が大きく下げる可能性はあるが、ポジション調整的な円買いは14日までに一巡したものとみられており、アジア市場で投機的な円買いがさらに拡大する可能性は低いとみられる。

マスコミ報道によると、国際通貨基金(IMF)は米連邦準備制度理事会(FRB)による量的金融緩和策について、年末まで継続するとの見通しを示した。IMFは量的緩和策の縮小を急ぐべきではないと指摘し、金融刺激策を解除するためのさまざまな手段はあるとしても、それを実行することは簡単ではないと見ているようだ。

市場関係者は、将来的にはFRBが量的緩和策を縮小・解除することは間違いないと予想しているが、その開始時期については様々な意見が存在している。量的緩和策の年内縮小の可能性は残されているが、2014年以降になるとの見方が増えている。IMFは今年の米国経済成長率を1.9%、2014年を2.7%と予想しているが、予想は下方修正されている。IMFは米量的緩和策の早期縮小は妥当ではないと判断しており、18-19日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合結果はより注目されることになりそうだ。《KO》

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