SQ値は最低ラインとして維持しておきたいところ【クロージング】

2013年6月14日 16:32


*16:32JST SQ値は最低ラインとして維持しておきたいところ【クロージング】

14日の日経平均は4日ぶりに反発となり、241.14円高の12686.52円(出来高概算37億6000万株)で取引を終えた。量的緩和政策の縮小観測が後退したことによる米国市場の上昇が好感され、日経平均は大きくマドを空ける格好でのギャップ・アップで始まった。また、先物・オプションSQ(特別清算指数算出)だったが、SQ値は概算で12668.04円だった。買い一巡後はこう着感の強い相場展開が続いており、後場半ばには12900円を回復するものの、大引けにかけては再び12700円を下回るなど、不安定な状況が続いた。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から早い段階で13000円を回復してくるとみられていたこともあり、大幅上昇ながらもやや失望にも。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が前引け段階では8割近くを占めていたが、大引けでは過半数を若干上回る状態。また、東証1部の売買代金は5日ぶりに3兆円を上回ったが、メジャーSQにもかかわらず先週末の水準にとどまっている。日経平均は辛うじて月足ベースの一目均衡表の雲上限を上回ってきている。SQ値と同位置にあるため、これまで以上にSQ値への関心が高まりそうである。明確なボトム形成が確認出来ていない中、最低ラインとして維持しておきたいところであろう。

来週は17、18日に主要8カ国(G8)首脳会議、18、19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、21日に黒田日銀総裁講演、EU財務相会合が予定されている。政治イベントの影響を受けやすいだろうが、メジャーSQ通過により、落ち着きをみせてくる展開に期待したいところ。《KO》

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