米株式:上昇、ダブルボットム形成試みるもレジスタンス多い
2013年6月13日 23:45
*23:45JST 米株式:上昇、ダブルボットム形成試みるもレジスタンス多い
米株式市場
上昇。
S&P500先物は朝方に1597.95まで下落したが6日の安値1596.95を割る前に下げ止まった。現在はこの2つのレベルでダブルボットムを形成しようとしている。直近のレジスタンスは1620付近。現物は買いサイドからすれば、週末までに1625や1632程度までの回復が望まれる。VIX指数は12日18.6まで上がり、今年最大の19.28に近づき、最近の急伸は買われすぎと捉えられる。13日の連銀による資産購入は27.5-35.0億ドルと週最大になっている。
一か月前の5月10日に、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のヒルゼンラス氏が「連銀は景気刺激策からの出口を計画」と題したレポートを発表した後、資産購入縮小への思惑が続く中で、6月18-19日の連邦公開市場委員会後のバーナンキ議長によるプレスカンファレンス前を1週間後に控えている。
SLJマクロ・パートナーズのステーヴン・ジェン氏は13日、連銀が縮小に傾くことが確認されるのならば、この夏は長く厳しいものになるとの見解を示している。一方で、12日に発表されたバークレイズによる世界の投資家300人による調査では、12月に資産購入縮小が発表されるとの見通しがコンセンサスで、今月19日に発表されると見方はないに等しい。なお、ゴールドマン・サックスは13日、第2四半期のGDP予想を1.7%から1.6%に引き下げている。
ゴールドマン・サックスのハツィアス氏は12日に「12月から資産購入縮小を開始するとの見通しに変更ない。国内経済はISMなどのデータを見れば改善しておらず、労働市場にも懸念が残る。失業率は低下しているもの、労働参加率の停滞が主因。雇用はポテンシャルから4%ほど乖離しているとの見方」との見解を示している。依然として19日に縮小開始が発表されるとの見方は稀となってる。
なお、バーナンキ議長の任期は2014年1月までとなるなかで、5月22日の議会証言では任期関連の質問に際して「準備していなかった」とはぐらかしている。以前もこのような質問には答えていなかった。数カ月先のことではあるが、8月末のジャクソンホールに関して、バーナンキFRB議長がプライベートなスケジュールとの折り合いがつかずに欠席予定だと報じられており、19日のプレスカンファレンスで同様の質問がメディアによって再度される可能性は高い。
個別銘柄では、カルバン・クラインなどを傘下にもつアパレルのPVH(PVH)が好決算を発表している。
S&P 500は4.75高の1617.27前後で推移、ナスダック総合指数7.81ポイント高の3408.24ポイント前後で推移、ダウ平均株価は33.94ドル高の15029.17ドル。(日本時間22時35分時点)。《KG》