ドル高傾向が鮮明化、持続的な景気回復期待で株価と二人三脚
2013年6月13日 09:13
*09:13JST ドル高傾向が鮮明化、持続的な景気回復期待で株価と二人三脚
米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和策を縮小させるとの観測から、資金の流れが新興国から米国に進路を転換している。
金融危機を受けてFRBは量的緩和で12ドル以上の余剰資金を世界に供給したが、この恩恵を最も多く受けたのが成長期待の高い新興国市場。ただ、流動性相場が終えんするとの思惑がこうした流れに変化をもたらしており、最近は特に米国におカネが戻る構図が鮮明化している。
ブルームバーグの統計によると、米ドル指数とS&P500株価指数は2008年の金融危機以来の高い連動性を示唆。両指数の30日相関係数は5月30日に0.28と、2008年10月以来の高いレベルを記録した。これは投資家が米国の持続的な景気回復を見込んでいる証拠で、通貨と株式が足並みをそろえて上昇する現象につながっている。
世界銀行はきょう13日、2013年と14年の世界経済成長見通しをともに下方修正した。2013年については、中国やユーロ圏の低迷で、1月時点の予想1.3%から1.2%に引き下げ。ただ、米国については1.9%から2.0%、日本も0.8%から1.4%に上方修正されている。
日本も景気回復期待が高いということだが、日銀の異次元緩和が円安圧力を強めているため上昇機運は小さく、やはりドルにおカネが向きやすくなっている。《RS》