欧米為替見通し:黒田日銀総裁の戦術的初志貫徹
2013年6月12日 17:24
*17:24JST 欧米為替見通し:黒田日銀総裁の戦術的初志貫徹
本日12日の欧米市場のドル・円は、安倍トレード(日本株買い・円売り)の手仕舞いによる円買いと年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の押し目買いとの攻防を見極める展開となる。
5月22日、バーナンキFRB議長が資産購入プログラムの縮小の可能性を示唆したことで、6月末決算のヘッジファンド勢が、ドル・キャリートレードの手仕舞い、新興国売り、そして安倍トレード(日本株買い・円売り)の手仕舞い、東京株式市場とドル・円の売りを始めた。
ドル・円は、5月22日の高値103円74銭、日経平均株価は、5月23日の高値15942円で反転し始めた。
6月5日の安倍首相による成長戦略第3弾、そして6月11日の黒田日銀総裁の初志貫徹への失望売りで、安倍トレード(日本株買い・円売り)の手仕舞いが加速しつつある。
安倍トレード(日本株買い・円売り)の手仕舞いの受け皿になるのは、おそらく、6月7日に即時実施が発表された年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基本ポートフォリオの変更であると思われる。
外貨建て資産への増額約6.7兆円に対して、本邦機関投資家も同様のスタンスで臨むと思われ、ドル・円相場の攻防の分岐点である95円台を支えている。
黒田日銀総裁は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に、100円未満のドル・円相場で、外貨建て資産への投資を行わせるために、逐次投入無しという初志を貫徹したのかもしれない。
ドイツ連邦憲法裁判所による欧州中央銀行(ECB)の国債購入プログラム(OMT)に対する審理結果が発表されるが、もし、違憲判決の可能性が高まれば、欧州金融危機の再燃懸念、ユーロ売り要因となる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・5月失業率(予想:4.5%、4月:4.5%)
18:00 ユーロ圏・4月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、3月:+1.0%)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-11.5%)
03:00 米・5月財政収支(予想:-1340億ドル)《KO》