プロネクサス Research Memo(4):ディスクロージャー支援で市場シェア5割超を確保

2013年6月11日 16:45


*16:45JST プロネクサス Research Memo(4):ディスクロージャー支援で市場シェア5割超を確保
■会社概要

(2)事業構造と特色

○上場会社ディスクロージャー関連

主要品目は株主総会招集通知や決議通知など株主総会関連、および決算短信、有価証券報告書など上場企業の決算関連書類、さらに上場申請書、目論見書などのIPO・ファイナンス関連の法定書類である。主要な顧客層は上場企業の総務部、経理部であり、プロネクサス<7893>の売上高の50%近くに達する中核的な事業である。有価証券報告書でのシェアは54.8%、株主総会招集通知でのシェアは52.4%といずれもトップである。なお、最大のライバルは宝印刷<7921>となる。

同部門の核となるのは、上場企業のディスクロージャー業務を支援する開示支援システム「PRONEXUS WORKS(プロネクサス ワークス)」、および会計連携開示支援システム「WORKS-i(ワークスアイ)」である。これらは上場企業が金融庁などに提出する開示データ、書類作成をサポートするもの。上場企業のディスクロージャー業務における”重要なインフラ”となっている。

こうした業容のため、同社の業績は上場会社数の増減に影響を受けやすい。上場会社数はこの5年間で400社ほど減少して現在は3,552社。同社のシェアは55%なので、単純計算でこの間に取引先が200社減少したことになる。ここ数年間はIPOも低迷していたため、最大の事業領域である同事業は厳しい状況を強いられた。

加えてリーマン・ショック以後は大多数の企業が収益低迷に直面し、顧客の低価格志向が強まった。株主総会に費やすコストも見直しの対象となっており、ライバル企業との値下げ競争が激化。単価下落による収益の落ち込み分は新規顧客の開拓では穴埋めしきれなくなり、上場会社数の減少と受注単価の下落という二重の要因で収益は圧迫されてきた。

直近の2013年3月期では、システム関連やIPO・ファイナンス関連の売上高が伸びたものの、上場会社数の減少を受けて決算関連、株主総会関連の売上高が減少。これを補いきれず、部門全体としては売上高が前期比1.8%減の8,420百万円となった。ただし、今後については上場会社数の減少ペース緩和を背景に、収益の下げ止まりが期待される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 鈴木一之)《NT》

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