大幸薬品 Research Memo(1):海外と感染管理事業が成長ドライバー

2013年6月7日 18:17

*18:17JST 大幸薬品 Research Memo(1):海外と感染管理事業が成長ドライバー

大幸薬品<4574>は「正露丸」「正露丸糖衣A」を中心とする医薬品事業と、空間除菌剤「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を手がけている。キャッシュ・カウである医薬品事業を背景に、感染管理事業の着実な浸透を図っている。

主力事業である医薬品事業では、「正露丸」「セイロガン糖衣A」は強力なブランド力を背景に、成熟市場と見られる国内止瀉薬市場において、安定して過半を超えるシェアをキープしている。また、当該事業では海外、特に中国を成長ドライバーとする考え。領土問題を巡って日中関係が悪化している状況でも影響はほとんど出ていない。

成長分野である感染管理事業において、空間除菌剤「クレベリン」が一般用のみならず、業務用としても着実に浸透し始めている。現状、感染症の流行などで業績が振れる傾向は否めないが、業務用が増加することによる安定感に加え、認知度の向上で着実な成長を目指す。

業績は順調。2013年3月期は売上高が前期比11.4%増の7,443百万円、営業利益が同117.7%増の1,120百万円となった。セグメント別では医薬品事業の売上高が海外マーケットこそ伸張したものの、国内マーケットの停滞で前期比0.7%減収の5,049百万円。営業施策の強化や感染症の流行などを背景に、感染管理事業の売上高は同50.6%増の2,374百万円となっている。

2014年3月期は売上高で前期比0.8%増の7,500百万円、営業利益で同2.7%増の1,150百万円が見込まれている。医薬品事業では国内の減少を海外でカバーし、感染管理事業では感染症の流行がなくても前年水準以上を堅持する予想となっている。底堅いという点に異論はなく、海外、感染管理事業の動向によっては上振れの可能性がある。想定為替レートは1ドル90円と保守的である。

★Check Point

・正露丸およびセイロガン糖衣Aの中国売上拡大が顕著
・感染管理事業は業務用の比率が高まり安定感も
・今期は海外、感染管理事業の動向によっては上振れも


(執筆:株式会社フィスコ)
《FA》

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