【株式評論家の視点】八州電機はソリューション部門を強化し、持続的な成長を目指す

2013年5月21日 09:54

<銘柄の見所>

  八州電機 <3153> が微調整を切り上げ出直り態勢に入って来た。3月18日に421円の年初来高値を示現した後、下げに転じ4月2日の363円で底打ちを確認。そこからリバウンドに転じ、5月9日には420円と高値に肉薄したが、結局その壁を乗り越えることができず、再び調整場面に入った。チャートはダブルトップ形成のパターンで、それは通常は値幅も日柄もかなりの調整に入ることを示している。しかし、同社の場合、5月16日の400円で目先底入れを完了し、早くも出直り態勢に入っており、トレンド的には上値指向の流れが途切れていないと判断できる。

  前2013年3月期は売上げこそ825億5200万円と前々期比9.8%増を確保したが、営業利益は14億2200万円と同17.4%の減益となった。営業減益については昨年5月に稼働した「新基幹システム」に伴う減価償却費の増加が主たる要因である。今2014年3月期については売上げ900億円と前期比9%増、営業利益14.6%増の増収増益決算となる見通しだ。

  同社は日立製作所 <6501> など日立グループの企業と特約店契約を結んでいる商社で、同グループの特約店としては国内最大。システム・ソリューション事業は、鉄鋼システム、鉄道関連システム、受変電システム等が主力商品。電子デバイス・コンポーネント事業では半導体関連、表示パネル用液晶ディスプレイ等を販売している。

  前期をスタートに、2015年を最終年度とする第13次新中期経営計画を推進している。ソリューションビジネスの強化が一つのポイント。顧客を担当する「アカウント部門」は顧客の需要を的確に捉え、その顧客の課題に合致した商品・サービス・技術を提案する「ソリューション部門」を横断的に組織化する。2つめは電子デバイス・コンポーネント事業の拡大強化で、電子デバイス分野は半導体事業を強化し、産業・アミューズメント分野などの主要顧客取扱高を拡充する。数値的な公表はないが今期の増益が持続的なものとなることが予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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