【編集長の視点】太陽誘電は高値を大幅更新、純益6.5倍増益で市場予想を上回り売り方買い戻し
2013年5月15日 10:08
<銘柄ウオッチ>
太陽誘電 <6976> は、248円高の1855円と急続伸し、5月13日につけた年初来高値1640円を大幅に更新している。前日14日大引け後に3月期決算を発表、前期業績が、今年2月の上方修正値を下ぶれて黒字転換幅を縮小させたが、今期純利益の6.5倍増益を予想、市場コンセンサスを上回ったことから売り方の買い戻しを交えて割安株買いが増勢となっている。
前期業績は、今年2月の上方修正値を売り上げが20億9600万円下回り、経常利益が12億6000万円上回ったが、純利益が9億9000万円下回るなど増減マチマチの着地となった。ただ、前々期比では5%増収と増収転換し、経常利益は72億6000万円(前々期は90億7000万円の赤字)、純利益は20億円(同215億9900万円の赤字)と各黒字転換はした。
パソコン向けコンデンサ、フェライト製品は伸び悩んだが、スマートフォンやタブレット端末向けの積層セラミックコンデンサや複合デバイスが好調に推移、為替相場が、1ドル=82.09円(前々期実績72.02円)と円安となり営業外収益に為替差益28億9500万円を計上して経常利益が上ぶれ、純利益は和解金支払いの特別損失計上で下ぶれた。
今期業績は、為替レートを1ドル=95円と想定、スマートフォンやタブレットPCの市場成長と高機能化が進み、同社のスパーハイエンド商品群の採用が増加するとして続伸を予想、経常利益は190億円(前期比2.6倍)、純利益は130億円(同6.5倍)と市場コンセンサスをそれぞれ30億円上回る。
株価は、昨年11月の前期業績の下方修正で569円と売られ、円高修正と「アベノミクス」相場で底上げ、今年2月の一転した前期業績の上方修正で年初来高値まで8割高と急伸した。今期業績の大幅続伸で投資採算的にもPERは16倍台と割安となり、信用倍率が1倍ソコソコと拮抗している好需給から、売り方の買い戻し主導で一段の上値を試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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