住友電工、光・電子デバイス製品関連子会社の大阪事業所を閉鎖

2013年5月2日 13:09

 住友電気工業は2日、100%子会社で光・電子デバイス製品の開発、製造、生産技術等を担う住友電工デバイス・イノベーション(以下SEDI社)が、今年6月末をもって同社大阪事業所を閉鎖すると発表した。

 住友電工グループの光・電子デバイス事業は、住友電工が事業戦略の立案および営業活動を、SEDI社が開発、製造、生産技術等を担当し、日本、米国、中国、ベトナム等に生産・販売拠点を展開しているが、世界的な景気減速に伴う通信インフラ投資の鈍化、国内外での競争激化による価格低下等により収益が悪化していた。

 住友電工はこのような状況に鑑み、昨年来、光・電子デバイス事業の収益化にむけて、海外生産シフトの加速と国内拠点の統廃合、開発テーマの絞り込みや不採算品種の撤退、これら対策に伴う余剰人員のグループ内他部門へのシフトを柱とする構造改革に取り組んできた。

 こうした取り組みの一環として、今回、SEDI社大阪事業所での光デバイス製品の開発・製造について、量産機能を住友電工(蘇州)光電子器件有限公司(中国・江蘇省蘇州市)へ、マザー工場機能をSEDI社山梨事業所(山梨県中巨摩郡昭和町)へ統合し、SEDI社大阪事業所を閉鎖することとした。

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