ホンダ、7月稼働の埼玉製作所寄居工場における環境への取り組みを公開

2013年4月17日 11:29

 ホンダは16日、埼玉製作所寄居工場(埼玉県大里郡寄居町)の今年7月稼働に先立ち、同工場建設に関わる環境への取り組みを公開した。

 寄居工場は、年間25万台の生産能力を持つ四輪完成車工場で、ホンダらしいグローバルオペレーションの進化に向け、最先端の生産技術と高効率の生産体質の構築により、マザー工場として世界をリードする役割を担う。また、革新技術を投入した世界トップクラスの省エネルギー工場として、人と環境に配慮した「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことを目指している。

 同工場では、環境への取り組みとして、エネルギーの使用状況や設備の運転状態を監視し、目標管理や異常リスクの対策を行うことができるエネルギー管理システム「FEMS(ファクトリーエネルギーマネージメントシステム)」を導入し、エネルギーの安定供給やCO2低減に活用する。

 また、従来捨てていた熱を新たに暖房用の熱源としてヒートポンプ冷凍機に有効活用することで、従来のボイラー熱源のみと比較してCO2を約60%低減する。さらに、従来型の室内空間全体空調に代わり、人作業空間のみを空調する気流システムを導入することで、空調エネルギーを従来方式から約40%低減する。

 そのほか、2.6MWのソーラー発電装置の設置によりCO2排出量を約年1,200トン低減し、加えて、リサイクル可能な工法や建材を使用することで建物のライフサイクルリサイクル率98%以上を達成する。生物多様性に配慮した質の高いビオトープ、緑化への取り組みも実施する。

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