【狙い場・買い場】シード、先ず2月高値が目標、14年3月期も好調見通し

2013年4月17日 09:53

  コンタクトレンズ大手のシード <7743> (JQS)に注目したい。株価は高値圏から反落して調整局面だったが、足元で反発の動きを強めてきた。好業績見通しが支援材料であり、2月高値を試す展開が期待されるだろう。

  コンタクトレンズ・ケア用品で1日使い捨て「シードワンデーピュアうるおいプラス」「シードワンデーピュアマルチステージ」「シードアイコフレワンダーUV」などの好調が続いている。前期(13年3月期)連結業績は操業度上昇効果に加えて、受取和解金や税効果なども寄与して大幅増収増益の見込みであり、3度目の増額修正の可能性も高まっている。今期(14年3月期)についても好業績が期待されるだろう。

  なお海外向け出荷増が見込まれるため、3月には生産能力増強に向けて鴻巣研究所の隣接地の取得を発表している。また海外展開については、中国以外のアジア圏での売上拡大を重点施策に掲げており、3月にはシンガポールでの本格営業活動を開始した。

  株価の動きを見ると、2月12日の高値1310円から反落して調整局面となり、4月1日の取引時間中には802円まで調整する場面があった。ただし反発して足元では1000円近辺まで戻している。利益確定売りが一巡して再動意の構えだろう。4月16日の終値1000円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS123円34銭で算出)は8~9倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.80%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS743円08銭で算出)は1.3倍近辺である。

  12年6月の250円台から13年2月の1300円台まで5倍強の水準に上昇しただけに、上げ一服は当然だろう。しかし週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発の動きを強めている。サポートラインを確認した形であり、短期調整が一巡して強基調へ回帰する動きのようだ。指標面では低PERも支援材料であり、好業績見通しを再評価して2月高値を試す展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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