【狙い場・買い場】ピーエイは「紙媒体とネット」求人情報で存在感、今期43%増益、低PERで割安

2013年4月17日 09:33

  求人情報誌のピーエイ <4766> (東マ)に注目したい。株価は着実に下値を切り上げる展開で1月の戻り高値に接近している。上値を試す動きを強めそうだ。1月高値を突破すれば12年4月の高値が視野に入るだろう。

  新潟、長野、福島、宮城、岩手、および石川の6県で、紙媒体の無料求人情報誌「ジョブポスト」やフリーペーパー「仙台ポスト」などを発行し、インターネットサイト「ジョブポストweb」やスマートフォン向けモバイルサイト「ジョビー」も強化している。

  今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比25.1%増の16億円、営業利益が同43.1%増の2億円、経常利益が同31.7%増の2億円、純利益が同14.8%減の1.9億円としている。純利益は税効果会計一巡で減益見込みだが、営業エリアの東北地方では復興予算増額などを背景として求人需要が旺盛であり、インターネットサイト「ジョブポストweb」のエリア拡大なども寄与する見込みだ。無料求人情報誌「ジョブポスト」およびインターネットサイト「ジョブポストweb」に経営資源を集中する方針であり、3月29日には「ジョブポストweb」の群馬県版・栃木県版・山梨県版のサービス開始を発表している。

  株価の動きを見ると、1月30日の戻り高値139円から一旦反落したが、その後も着実に下値を切り上げる展開が続いている。さらに3月29日と4月1日には137円まで上値を伸ばして1月高値に接近するなど、上値を試す動きも強めている。今期好業績見通しを評価する動きだろう。4月16日の終値131円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円67銭で算出)は7~8倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS74円58銭で算出)は1.8倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。下値を切り上げながら上値を試す動きも見せている。指標面には割安感があり上値を試す動きを強めるだろう。1月の戻り高値139円を突破すれば12年4月の高値159円も視野に入るだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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