【狙い場・買い場】日油は鳥インフルエンザ関連で万能ワクチンに脚光

2013年4月12日 09:14

  日油 <4403> は12日、5円安の473円まで下げて反落しているが、新型インフルエンザのワクチン製造で注目度が高い。11日早朝、「中国で鳥インフルエンザの感染者が相次いでいることを受けて、13日に施行される新型インフルエンザの特別措置法に合わせ、国は具体的な対策の手順などを盛り込んだ新しい行動計画を策定することになりました」とNHKが報じた。

  厚生労働省はヒトからヒトへの感染が起きた場合に備えて、素早くワクチンの製造ができるよう、ウイルスの実物の提供を中国政府に要請していたが、10日夜、国立感染症研究所にウイルスが到着したので、同社が、北海道大学、埼玉医科大学や政府機関の研究者らによる産学協同チームとともに開発した万能ワクチンが、大きく見直される可能性が高い。この万能ワクチンは高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに対して有効で、変異ウイルスにも有効なワクチンといわれており、今回のH7N9型にも有効との見方が浮上している。

  足元の業績、13年3月期売上高は1535億円(前の期比0.7%増)、営業利益は114億円(同2.1%増)、経常利益は121億円(同0.3%増)、純利益は82億円(同12.0%増)を予想。連続経常最高益更新と好調が見込まれる。14年3月期増収増益が観測されており、5月9日に発表が予定される13年3月期決算に対する期待感もある。13年3月期予想PER10倍台と割高感はない。月足では9カ月移動平均線がサポートしており、期待先行ながら3月21日につけた年初来高値486円奪回から一段高へ向かう公算が大きく、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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