【株価診断】厨房機器のマルゼン、今期小幅減益で当面日柄整理、PER割安で下値不安乏しい
2013年4月10日 16:29
マルゼン <5982> (東2)の10日終値は前日比変わらずの801円。去る、3月28日に年初来高値870円をつけたあと800円を挟んでモミ合っている。
チャートは昨年暮れの580円前後を起点に前2月期の好調を手がかりに年初来高値まで買われた。その前2月期は9.2%増収、営業利益22.2%増益、1株利益112.5円と好調だった。厨房機器の大手で、一般飲食分野への販売中心から集団給食関係を新たな販売先対象として加え大型製品の投入に力を入れている。目標としていた年間売上400億円を達成した。
しかし、今期(2014年2月期)が前期比1.2%減収、営業利益9.1%減益見通しだったことから株価は調整の展開となっている。それでも、高値圏で堅調なことは今期業績が予想を上回るだろうという期待が強いためだ。事業環境が明るいしオリジナル製品が好調なことや営業拠点強化がある。厨房事業の販売事業所を全国100ヵ所体制(現在87ヶ所)を目指して展開している効果もある。
予想1株利益は109.0円、配当は年18円の予定。今日の終値ではPER7.3倍、利回り2.2%と割安水準。短期的には急伸後のため引き続き26週線との乖離率が大きいため、しばらく調整が予想され、増額含みで指標割安から下値はなさそうだ。増額の可能性が強まるとみられる第2四半期あたりまで日柄調整でモミ合う可能性がありそうだ。仮に、全般相場安に連れて下げるところがあれば絶好の買い場といえるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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