【アナリストの眼】インフォマートは業績、株価とも快進撃、06年8月の上場来高値3100円へ

2013年3月21日 09:43

<業績&株価分析>

  インフォマート <2492> (東マ)に注目したい。株価は上値追いの展開が続いている。目先的には過熱感もあるが、中期的な収益拡大期待で06年8月の上場来高値が視野に入りそうだ。

  フード業界向けに企業間電子商取引(BtoBプラットフォーム)サービス事業を展開している。プラットフォーム「FOODS info Mart」の利用企業数は、前期(12年12月期)末時点で前々期比5744社増加の3万1479社となり増加基調である。

  今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比16.5%増の43億88百万円、営業利益が同22.3%増の9億97百万円、経常利益が同21.2%増の9億88百万円、純利益が同19.8%増の5億94百万円としている。次世代プラットフォームのリリースなどで償却負担が増加する模様だが、ASP受発注システム、ASP商談システム、ASP受注・営業システムなどの利用企業数増加や利用拡大に伴って、システム使用料収入が順調に増加する見込みだ。

  クラウドサービスに対応した次世代プラットフォームの開発、ASPメニュー管理システムなど新サービス開発に加えて、海外は中国への展開を進め、来期(14年12月期)末の利用企業数は4万社の計画としている。なお既存プラットフォームの償却期間を短縮しているため、来期は償却負担が大幅に減少する模様だ。さらに美容業界向けや医療業界向けなどにも事業領域を広げる模様であり、中期的な収益拡大が期待されるだろう。

  株価の動き(1月1日付で1株を200株に株式分割)を見ると、2月14日の決算発表を受けて動意付いた。その後も上値追いの展開が続き、足元では3月19日に2455円まで上昇している。今期好業績見通しを評価する動きだろう。3月19日の終値2420円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円42銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円25銭で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS396円59銭で算出)は6倍近辺となる。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線および26週移動平均線からの乖離率が拡大して目先的には過熱感を強めているが、1200円~1300円近辺のボックスレンジから上放れて勢い付いた形である。06年8月の上場来高値3100円まで視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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