【銘柄診断】イントランス株価は上放れの様相、不動産市況回復追い風

2013年3月18日 09:23

<業績&株価分析>

  不動産再生事業のイントランス <3237> (東マ)に注目したい。株価はやや乱高下したが、ボックスレンジから上放れの動きを強めてきた。金融緩和強化の流れを材料視して一段高の可能性がありそうだ。

  プリンシパルインベストメント事業(不良債権化した不動産物件などをバリューアップして短期間で売却)の大型案件引き渡しによって収益が変動しやすいが、プロジェクトの積み上げに加えて、ソリューション事業(建物管理受託や売買仲介など)での管理受託物件数の増加などで安定収益基盤の強化も進めている。

  今期(13年3月期)連結業績見通しは2月7日に減額修正して、売上高が前期比11.9%減の15億円、営業利益が同1.4%増の3億50百万円、経常利益が同50.5%減の1億45百万円、純利益が同62.3%減の1億25百万円としている。バリューアップした高利回りの大型案件を売却予定だったが、経営基盤安定化に向けて当該物件に関してメインバンクから資金調達を行い、一時的に保有して安定した賃料収入を得る方針に変更した。プロジェクトの進行は順調な模様であり、来期(14年3月期)は金融緩和強化や不動産市況の回復が追い風となりそうだ。

  株価の動きを見ると2月7日の減額修正発表前後に乱高下した。2月4日に戻り高値となる4万900円まで上昇した後、2月15日に2万4500円まで調整し、2月20日には3万7350円まで戻した。その後は概ね3万円近辺でモミ合ったが、足元では3万8000円近辺に上昇している。減額修正を嫌気した売りが一巡し、金融緩和強化も材料視して来期業績を期待する動きだろう。3月8日の終値3万8000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS866円34銭で算出)は44倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS7372円76銭で算出)は5倍近辺となる。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を一旦割り込んだが、いずれもすぐに回復して上伸した。強基調へ転換の動きを強めるとともに、2万5000円~3万5000円近辺のボックスレンジから上放れの動きも強めている。金融緩和強化の流れを材料視して一段高の可能性がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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