アサヒ、タイで「カルピス」ブランド製品を展開 現地企業と合弁会社設立

2013年3月14日 18:08

 アサヒグループホールディングスは14日、同社の子会社であるカルピス株式会社が、タイで飲料・日用品・医薬品等の製造販売事業を展開するオソサファ社との間で、タイにおいて「カルピス」ブランドの飲料製品の製造とマーケティング活動を行う合弁会社「カルピスオソサファ株式会社」の設立及び運営に関する合弁契約に調印したと発表した。

 カルピス社は1997年にタイに進出し、タイ飲料市場において「カルピス」ブランドの飲料製品を展開し、そのブランドの浸透と販売拡大に取り組んできた。2011年にはタイ主要都市において「カルピス」ブランドの認知度は約80%に達しており、独自の味わいに対する高い評価を獲得しており、確実な成長を実現してきた。

 しかし、2011年の洪水により工場が被災し操業を停止したこと、また2012年に味の素からアサヒグループホールディングスへの親会社の変更があったことにより、タイ市場における新たな事業基盤の構築がカルピス社の課題となっていた。

 今回、タイ国内において強力な販売網を持つオソサファ社との協業による新たな事業スキームにより、早期にタイにおける飲料事業を再開することでブランド力を活用した事業基盤の強化を図り、さらなる成長を実現していく方針。

 また、今回のタイ市場における合弁会社の設立は、アサヒグループにとって東南アジア地域におけるネットワークの拡大につながる。これにより、既に強固な事業基盤を持つオセアニア地域及び中国を含めたアジア・オセアニア全域におけるグループ清涼飲料事業がさらに成長する可能性があると期待されている。

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