【株式評論家の視点】300円割れの住友化学、30日線攻防で当面様子見も
2013年2月18日 09:37
<銘柄の見所>
住友化学 <4005> が300円を割り一服場面。今2013年3月期の第3四半期決算では営業利益367億円と前年同期比37%ダウンとなり、通期の営業利益も従来の650億円から500億円(前期606億円)に減額されたことが材料。
石油化学、基礎化学の両部門が需要低迷と採算悪化に見舞われ、合成繊維原料、合成樹脂などの市場環境も想定以上に厳しいことが要因。ただ、世界的な景気回復を背景に、来期については一転大幅増益が有力と想定されている。
決算発表と同時に2015年9月までに、千葉にあるエチレン生産設備を停止すると発表した。汎用品の競争力が低下した国内で高機能・高付加価値品に特化することを企図している。これにより固定費が削減されるだけでなく、不採算の誘導品の生産停止、高付加価値品の稼働率上昇、用益設備の合理化などで年間100億円程度のプラス要因が生まれる見通しだ。2月13日の301円から整理に入ったが、15日には早くも十字足を示現するなど目先底入れの兆しがある一方、30日線まで下げており、底入れか一段安かのフシ目に来ている。新規買いはもう少し様子をみたい。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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