【アナリストの眼】店舗販促用広告のアルファ、今期2ケタ増益、指標に買い余地

2013年2月1日 09:46

<業績&株価分析>

  アルファ <4760> (JQS)は、店舗販促用POP広告の企画・制作などを展開している。今期(13年8月期)好業績見通しを支援材料として、株価は昨年7月の戻り高値に接近している。

  1月11日発表の第1四半期(9~11月期)業績(非連結)は、売上高が前年同期比5.8%増、営業利益が同6.9%減、経常利益が同6.2%減、純利益が同2.7%減だった。自社企画製品はオンラインショップを利用した販促資材の受注が堅調であり、別注製品は広告代理店からの大口受注も寄与して2桁増収だったが、人件費の増加などで営業減益だった。

  通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比2.1%増の73億円、営業利益が同11.3%増の2億25百万円、経常利益が同8.1%増の2億20百万円、純利益が同50.2%増の1億20百万円としている。自社企画製品は前期並みだが、別注製品は消費者向け販促キャンペーンの受注増加、メーカーからの企画料・デザイン料収入の増加、イベント関連景品の受注増加などを見込んでいる。高付加価値化や原価低減による売上総利益率改善も寄与する模様だ。純利益は繰延税金資産取崩の影響が一巡する。通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が28.3%、営業利益が48.0%、経常利益が50.0%、純利益が54.2%と高水準である。

  株価の動きを見ると、昨年9月5日の安値110円から反発して出直り歩調の展開となった。1月中旬には152円まで戻して足元も140円~150円近辺で推移している。今期の好業績見通しを評価する動きだろう。1月31日の終値147円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円91銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績のBPS279円81銭で算出)は0.5倍近辺となる。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だろう。110円~150円近辺のボックスレンジ上限に達した形でもあり、昨年7月9日の戻り高値157円を突破すれば一段高の可能性がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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