損保ジャパンがブラジル保険会社を子会社化、約85億円で株式追加取得

2013年1月28日 12:41

 NKSJホールディングスは25日、同社の子会社である損害保険ジャパンが、ブラジル子会社であるYasuda Seguros S.A.(南米安田社)を通じ、ブラジル保険会社のMaritima Seguros S.A.(マリチマ社)の株式を追加取得し、同社を子会社化(孫会社)することを決定したと発表した。

 損保ジャパンは、これまでブラジル子会社である南米安田社とマリチマ社(南米安田社を通じて議決権を有する普通株式数の50%、優先株式数の70.3%を保有)の2社により、ブラジルにおける保険事業を拡大してきた。今回損保ジャパンは、南米安田社を通じ、マリチマ社の普通株式数の37%および優先株式数の21.8%を追加取得することを決定し、かかる取得に関し、南米安田社はマリチマ社の主要な株主との間で合意した。取得総額は2億レアル(約85億円)となる見込み。これにより、南米安田社の持分割合は普通株式数の87%、優先株式数の92.1%となる。なお、株式の追加取得は監督当局の認可等を前提に2013年5月末を目処に完了する予定。

 NKSJホールディングスグループは、1958年設立の南米安田社を通じ、50年以上にわたり保険事業を展開しているほか、2009年にマリチマ社の株式を取得し、ブラジルを海外事業展開の重点地域と位置づけ、収入保険料の拡大やノウハウの集約・高度化に取り組んできた。

 今回の株式の追加取得は、今後のマリチマ社の事業展開について主要な株主と協議を行ってきた結果、NKSJホールディングスグループが同社の経営権を取得し、機動的に経営方針を決定していく体制を実現することが中長期的なマリチマ社の企業価値向上に資すると判断し、合意に至ったことによるもの。

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