【株式評論家の視点】太平洋セメントはエンジン全開の上昇相場へ、需給も株価後押し

2013年1月4日 11:12

<銘柄の見所>

 太平洋セメント <5233> の上昇相場がエンジン全開の様相を呈してきた。昨年12月27日には、52円高の236円と大きく値を飛ばし、これまでの頭重いイメージを一掃、復興関連株のリード役銘柄として、市場の先高期待が爆発してきた。

 従来、株価の頭を抑えていた信用買い残が減少してきた。信用買い残は6月1日申込み現在のピーク3329万株が12月7日申し込み現在で1537万株まで、5割以上も減少。その後は買い人気の高揚で12月21日申し込み現在では2360万株まで膨らんできた。一方信用売り残は12月14日申し込み現在の346万株が12月21日申し込み現在では621万株まで、1週間で274万株も急増した。厚みを増す取組が株価をサポートする要因になりつつある。

 国内セメント需要は、東日本大震災の復旧・復興工事や都市部における民間住宅投資で増加、今2013年3月期については、中間決算発表時に営業利益が360億円から400億円(前期291億円)に引き上げられた。ただ、セメント業界への追い風の強さを踏まえ、アナリスト筋は増額修正の方向で一致しており、そこらあたりも株価を刺激していく要因である。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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