【アナリストの眼】スポーツ特化SNSのモブキャスト、増額の今期に続き来期に期待
2012年12月20日 10:34
<業績&株価分析>
モブキャスト <3664> (東マ)に注目したい。スポーツ分野に特化してモバイル向けSNS「mobcast」運営と自社開発のソーシャルゲームを展開している。来期(13年12月期)の収益拡大に対する期待感もあり、株価は短期調整一巡感を強めている。
今期(12年12月期)業績(非連結)見通しは8月7日に増額修正を発表し、売上高が前期比2.2倍の45億円、営業利益が同2.2倍の11億25百万円、経常利益が同2.2倍の11億15百万円、純利益が同38.2%増の6億69百万円の見込みとしている。SNS「mobcast」の会員数が10月末時点で270万人(前年同期比85%増)を突破するなど、好調が続いている。通期会社予想に対する第3四半期累計(1~9月期)の進捗率は、売上高が78.5%、営業利益が61.2%、経常利益が60.9%、純利益が58.9%で利益面の進捗率がやや低水準だが、会員数は増加基調であり、第3四半期(7~9月期)に投入した「モバサカ」と「メジャプロ」が本格寄与するため達成可能だろう。来期の収益拡大も期待されるだろう。
株価の動きを見ると、10月下旬の戻り高値圏2400円近辺から反落し、12月7日には1852円まで調整する場面があった。市場の物色が輸出関連や景気敏感関連にシフトする流れで利益確定売りが優勢になったようだ。しかし足元では2000円近辺に戻している。利益確定売りが一巡して今期の好業績見通しが再評価されているようだ。19日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS109円47銭で算出)は18~19倍近辺、実績PBR(第3四半期末実績BPS230円98銭で算出)は8倍台となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、強基調へ回帰の兆しを見せている。また週足チャートで見ると、13週移動平均線に対するマイナス乖離率が縮小し、短期調整が一巡する形で出直り感を強めている。今期好業績見通しの再評価に加えて、来期の収益拡大に対する期待感も高まるだけに、高値圏へ回帰する可能性が高いだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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