【話題】日本の国際学力テストがランクアップ

2012年12月13日 11:53

■理数系学力改善、脱ゆとりの成果よりも学習塾評価が高まる

  国際教育到達度評価学会(IEA)は11日、小学4年生と中学2年生を対象とした国際学力テスト「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の11年の結果を発表した。この調査結果によると日本は全科目(小4算数・理科、中2算数・理科)で平均点が上昇または横ばいとなった。また国際順位で見ると全科目で5位以内に入り、理数系の学力がやや改善したとされている。

  この調査は4年に1回実施され、前々回03年の調査では平均点や順位の下落が鮮明になり、学力低下論争の引き金となった経緯もある。今回は特に小学4年生の成績が過去最高となった模様であり、小学4年生の成績が明確に上向いたのは1995年以降で初めてだという。今回の調査結果に対して文部科学省では、09年度からの「脱ゆとり教育」路線を鮮明にした新学習指導要綱の成果だとして、子供の学力は改善傾向にあるとしている。

  ただし、今回のテストは問題が単純だったため、応用力が定着したとは言えないとの指摘があるようだ。さらに、中学生になると理数系科目が嫌いになる傾向も強いとされている。かねてから学校教育の教員の質や量に関する問題も指摘されており、思考力や応用力など子供の学力向上に向けた課題は依然として多いようだ。

  かつて「ゆとり教育」による学力低下を懸念した教育熱心な親が、子供を有名学習塾に通わせる動きが活発化した時期があり、最近では学習塾へ通わせることが当たり前のような状況になっている。勉強の場は学校ではなく学習塾なのだ。今回の調査結果で「脱ゆとり教育」の成果がある程度は確認された形のようだが、イジメの問題なども含めて学校教育への不信感は根強いだけに、学校教育よりもきめ細かい指導を売り物にする学習塾に対して、評価が一段と高まる可能性もあるだろう。

  小中学生を対象とした学習塾に対する需要は堅調に推移する可能性が高く、関連銘柄として明光ネットワークジャパン <4668> や東京個別指導学院 <4745> などに注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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