【アナリストの眼】アルコニックス株価、底打ちに確信、米国企業買収は評価
2012年12月13日 10:36
<業績&株価分析>
非鉄金属専門商社のアルコニックス <3036> の株価が底打ち感を強めている。米ユニバーティカル社の買収も材料視して出直り展開が期待されるだろう。
今期(13年3月期)連結業績見通しについては、10月23日に下方修正を発表し、売上高が前期比24.8%減、営業利益が同40.3%減、経常利益が同33.3%減、純利益が同34.7%減の見込みとしている。景気減速に伴うレアメタル・レアアースの需要の大幅減少と市況の大幅下落が主因である。ただし通期会社予想に対する第2四半期累計(4~9月期)の進捗率は、売上高が53.3%、営業利益が61.5%、経常利益が67.2%、純利益が63.4%と高水準であり、下期見通しは保守的と言えそうだ。
11月29日に、メッキ材料などを製造する金属・化成品メーカーの米ユニバーティカル社の買収を発表した。事業領域拡大に向けたM&A戦略の一環としている。第3四半期(10~12月期)から連結対象となるが、業績への影響は精査中で、修正が必要と判断した場合は速やかに公表するとしている。下期の保守的な見通しや中国景気の底入れに加えて、今回の買収が寄与するため通期見通しは一転して上振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、業績悪化懸念で軟調展開が続き11月14日には年初来安値となる1102円まで調整した。しかし足元では1300円台まで戻して底打ち感を強めている。米ユニバーティカル社の買収も材料視されているようだ。12月12日の終値1304円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS251円85銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は4.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2143円39銭で算出)は0.6倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸し、強基調へ転換した形だろう。週足チャートで見ても、抵抗線だった13週移動平均線を突破して底打ち感を強めている。26週移動平均線も突破すればトレンド好転が鮮明になるだろう。高配当利回り、米ユニバーティカル社の買収、通期業績見通しの上振れの可能性などが支援材料となり、出直り展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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