【アナリストの眼】伊藤園の2Qは予想上回る伸び、利益進捗率高く通期に期待

2012年12月6日 10:32

<業績&株価分析>

  飲料大手の伊藤園 <2593> に注目したい。株価は短期調整が一巡し、好業績を評価して年初来高値を試す展開が期待されるだろう。

  12月3日、今期(13年4月期)第2四半期累計(5~10月期・2Q)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比7.7%増、営業利益が同3.9%増、経常利益が同7.3%増、純利益が同7.6%増となり、期初計画を上回る増収増益だった。猛暑・残暑も追い風となり、単独ベースの好調に加えて、タリーズコーヒーなどの連結子会社も概ね好調だった。

  通期見通しは、自動販売機を通じて各種飲料を販売するネオスの新規連結に伴い、前回予想に対して売上高を184億円増額して前期比8.6%増とした。営業利益は同5.8%増、経常利益は同3.4%増、純利益は同8.1%増で据え置いたが、修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が54.0%、営業利益が68.5%、経常利益が71.9%、純利益が75.5%と高水準である。月次販売状況(単独ベースの速報値)を見ても、10月は前年比10.6%増となり、5月~10累計も同7.3%増と好調に推移している。日本茶飲料が堅調であることに加えて、野菜飲料やコーヒー飲料などの好調が続いている模様だ。通期上振れの可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、高値圏から反落して11月14日には1422円まで調整したが、急反発して第2四半期累計の好業績観測報道も支援材料に上伸した。12月4日には1585円まで上昇する場面があった。5日は終値で前日比18円安と9営業日ぶりに反落した。決算発表で一旦は材料出尽くし、利益確定売りが優勢になったようだ。5日の終値1549円を指標面(1株当たり指標は普通株式に係る数値)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円48銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間38円で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS856円76銭で算出)は1.8倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復し、強基調への回帰を確認した形だろう。目先的には利益確定売りが優勢でも、通期上振れ期待で8月29日の年初来高値1610円を試す動きが期待され、事業領域の広がりなどで新たな成長ステージを迎えていることも評価すれば、上値追いの可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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