【株式市場】追加緩和の期待強いがホンダの減額修正を境に模様ながめ
2012年10月29日 15:56
■東証1部銘柄は48%が高い
29日後場の東京株式市場は、もみあい水準を下げて小動き。正午にホンダ <7267> が業績予想の減額修正を発表し、主因が中国市場の低迷とあって、自動車株が軒並み軟化。中国景気関連のコマツ <6301> なども軟調に転じ、全体に模様ながめムードが広がった。
ただ、日銀が30日に予定する金融政策会合で追加の緩和を行なうとの期待は強く、住友不動産 <8830> などの不動産株は堅調。国交省が大規模建物に耐震診断を義務化と伝えられ、日本基礎技術 <1914> が急伸など建設株も堅調。大手銀行のネットバンキングに不正侵入が伝えられ、指紋認証のディー・ディー・エス <3782> (東マ)がストップ高。東証1部の値上がり銘柄数は803(約48%)。
日経平均は小幅続落。後場は総じて軟調なまま小動きとなり、終値は8929円34銭(3円72銭安)。続落ながら、前週末の122円安からは下げ止まる動きになった。
東証1部の出来高概算は14億1609万株、売買代金は9178億円。1部上場1682銘柄のうち、値上がり銘柄数は803(前引けは852)銘柄、値下がり銘柄数は693(前引けは595)銘柄。
東証33業種別指数は17業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、不動産、繊維製品、電力・ガス、陸運、建設、空運、ガラス・土石、非鉄金属、化学、サービス、など。
一方、値下がり率上位は、輸送用機器、保険、ゴム製品、鉱業、情報・通信、鉄鋼、石油・石炭、精密機器、水産・農林、などだった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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