【アナリストの眼】エフティコミュニケーションズ、2度の上方修正、PER4倍割安
2012年10月19日 10:06
【今、この銘柄】
ビジネスホン・OA機器やプリンタ消耗品などの販売を主力とするエフティコミュニケーションズ <2763> (JQS)は、10月1日に今期(13年3月期)第2四半期累計(4~9月期)および通期見通しの上方修正を発表している。7月23日に続いて今期2回目の上方修正である。
10月1日修正後の通期会社予想は、売上高が前期比1.4%増、営業利益が同2.2倍、経常利益が同93.7%増、純利益が同59.1%増と大幅増益見込みである。主力のビジネスホン・OA機器、およびLED照明機器の販売が好調であり、LED照明機器の売上総利益率改善やコスト管理が寄与する模様だ。また10月4日には、第2四半期末の配当を従来予想500円から今回予想1000円に増額修正した。期末1000円と合わせて年間2000円の予想となる。
株価の動きを見ると、7月23日の1回目の上方修正後は概ね4万円近辺のレンジで推移していたが、10月1日の2回目の上方修正を好感して5万円台に急伸し、5日には年初来高値となる5万4200円まで上昇した。18日の終値5万2000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(修正後の会社予想の連結EPS1万2878円99銭で算出)は4倍近辺、今期予想配当利回り(修正後の会社予想の年間2000円で算出)は3%台後半、実績PBR(前期実績の連結BPS3万9621円35銭で算出)は1.3倍近辺となる。
日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するプラス乖離率が10%を超えるなど、やや過熱感が残っているため、目先的には日柄調整が必要な局面だろう。ただし週足チャートで見ると、4月の高値を突破して上昇トレンドを確認した形のようだ。指標面には依然として割安感があるだけに、今期好業績見通しを十分に織り込んだとは言えず、5万円台を固めながら上値を追う展開が期待されるだろう。なお11月12日に第2四半期累計決算の発表を予定している。3回目の増額修正に対する思惑が広がる可能性もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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